発熱している患者様の診察
令和6年3月5日 厚生労働省より『新型コロナウイルス感染症の令和6年4月以降の医療提供体制及び公費支援等について』以下の通達がありました。
外来対応医療機関の指定・公表の仕組みについて 『外来対応医療機関の指定・公表の仕組みは本年3月末をもって終了とする。本年4月以降は、広く一般的な医療機関において、新型コロナの診療に対応する通常の医療提供体制とする。』
つまり 新型コロナ感染症に対応する発熱外来は終了となり、今後は他の感染症(たとえばインフルエンザ)と同列に取り扱い、一般の医療機関で診察する ことになります。
しかしながら当院では、来院者や医療従事者への感染リスクを考慮し、引き続き抗原検査を院外の臨時診察室(テント)で実施いたします。また WEB問診も継続します。
なお、これまでは電話で検査結果を説明し 後日会計をお願いしておりましたが、4月1日より 院内で結果説明と診察 および会計をおこないます。来院の際には必ず不織布マスクの着用をお願いいたします。
新型コロナ(covid-19)感染の重症化率
重症化率は50歳代以下で0.01%、60・70歳代で0.26%、80歳代以上で1.86%、となっています。(厚生労働省 2023年4月 新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識より)
現在はおそらくこの数値より低くなっていると思われます。また、この数値は季節性インフルエンザよりも低率です。
治療薬について
当院ではおもに解熱剤など症状緩和のための処方をおこなっております。重症化率が増加する高齢の方で特に希望のある方には抗ウィルス薬の処方を検討しています。
抗ウィルス薬であるゾコーバは、併用禁忌や併用注意の薬剤が多い薬です。
治療効果については、症状が1日早く改善するというデータがあります。また、後遺症は45%改善したというデータが発表されています。
保険診療の自己負担3割の場合、治療費は16,000円 かかります。
外出を控える期間
令和5年5月8日より新型コロナが5類感染症に移行したため、法律に基づく外出自粛はなくなりましたが、他人への感染リスクを考慮し、発症日を0日として5日間は外出を控えることが推奨されていました。現時点(令和6年3月31日)で 厚生労働省から新たな情報はないため、4月1日以降も同様の考えに基づいて行動していただくことになります。
療養中の電話相談
「茨城県新型コロナウイルス感染症電話相談センター」は、令和6年3月末をもって終了します。今後は、茨城県の相談センター#7119(おとな救急電話相談)、#8000(こども救急電話相談)で相談を受け付けています。
そのほか新型コロナウイルスに関する相談先として、厚生労働省の電話相談窓口(0120-565-653)が2024年9月まで開設されています。
当院で検査を受けてコロナ陽性と診断された場合には、診療時間内であれば可能な範囲で電話対応いたします。